2009年 09月 11日
ティッペリーガ2009夏、移籍市場最終日の移籍 |
代表戦ウィークが終わり、明日からリーグ戦が再開されます。夏の移籍市場が閉じる8月31日、ティッペリーガでも幾つかの駆け込み移籍がありました。
アザール・カラダス(28) ブラン→カシムパサ(トルコ)
トルコ系ノルウェー人のカラダス、待ちに待った“祖国”への移籍となりました。でも「子供の頃からガラタサライのファン」って以前言ってましたけど?(笑)彼の海外移籍はベンフィカ、ポーツマス、カイザースラウテルンに次いで4度目。カシムパサではスタベックにいたクリスティアン・ケラーとチームメイトになるんですね。
ケーシー・ウェアマン(32) フレドリクスタ→リーン
シーズン終了までのレンタル移籍です。ウェアマンは元オーストラリア代表のMF。リーグ最下位のリーンは中盤に欠けていたリーダータイプを獲得し、残留の望みを託します。
ルネ・ニルッセン(33) スタルト→FCコペンハーゲン(デンマーク)
FCKの守護神イェスパー・クリスチャンセンが8月30日のSASリーグ・ブロンビー戦で肘を負傷したため、急遽スタルトの控えGKを獲得。2010年6月末までのレンタルで、買取オプション付きです。尚クリスチャンセンは回復まで約6週間を要する見込み。
またFCKのFWモアテン・ノアストラン(26)はオランダのフローニンゲンへ移籍。フローニンゲンは7月にスウェーデン代表FWマルクス・ベリがハンブルガーSVに移籍したため、その後釜を探していました。
新監督に残留請負人トム・ノールリーを迎えたフレドリクスタ。早速ノールリー流の補強を行ないました。移籍市場締め切り日に獲得が発表されたのは左右両ウィングの2人。共に2012年までの契約です。
アレックス・ヴァレンシア(29) オッド→フレドリクスタ
右SHのヴァレンシアはノールリー監督がスタルトを率いていた時代の“スタルト旋風”の一員。2005年スタルトがリーグ準優勝を達成した年にはVGのリーグ最優秀選手にも選出されています。07年にデンマークのAGFオーフスに移籍。昨年夏からオッドでプレイしていますが、今季の先発出場は12試合のみでいずれも途中交代。再びかつての輝きを取り戻してほしいものです。
マティアス・アンデション(28) ストロムスゴッセ→フレドリクスタ
スウェーデン人MF/FW。SIFでのポジションは3トップの左ウィングでした。
2006年にはアデコリーガで19ゴールを挙げ得点王に輝き、SIFの優勝の立役者となったマティアス。翌年ティッペリーガ昇格を果たした途端、左膝の十字靭帯断裂でシーズンを棒に振るという悲運に見舞われました。去年はもう片方の膝十字靭帯も痛め、19試合2ゴール。今季も怪我からの調整が出遅れて13試合2ゴールと納得のいく成果を残せていません。
怪我で不振のエースストライカーを350万クローネで売却したことをSIFサポーターはクラブの非情なリストラとみなし、強く反発しました。けれどマティアスはこれを否定し、
「フレドリクスタには俺自身が行きたがったんだ。SIFが高額の移籍金を得るのはポジティブなことさ。SIFが俺にフレドリクスタに行くよう圧力をかけたような印象を持たれてるけど、それは完全に間違いだし、誤解だよ。ゴッセは非難されるべきじゃない。」
と説明。そして移籍を決心した理由が“芝”であることを明かしています。
「俺が多くの怪我に悩まされたのは人工芝が主な原因だと思ってる。今は人工芝でのトレーニングは免除してもらってるんだ。
俺はSIFをものすごく気に入ってるよ。でもこの夏、契約延長は得られなかった。だから、より良い契約と確実な起用機会を与えてくれるフレドリクスタはまさに打ってつけなんだ。それに彼らはホーム戦を俺にとって理想的な天然芝でプレイしてるからね。」
今までも事あるごとにサポーターやメディアに自分の言葉できちんと説明してきたマティアス。今後もそのまっすぐな姿勢で、天然芝の上で思いっきり持てる力を発揮してくれるよう願ってやみません。
移籍が成立した一方で、成立しなかった選手もいました。
ローゼンボリはエルフスボリのステファン・イシザキ(27)に600万クローネのオファーを出しましたが却下されています。かつてヴォレレンガに在籍していたイシザキ君、オファーが流れたことに苛立ち、
「僕がサッカーをプレイするのは、サッカーを愛してるからだ。でもキャリアが終わるまでに自分のお金を稼ぐためでもあるんだ。僕はエルフスボリを本当に気に入ってる。だけどノルウェーでの方がずっと良い境遇だったよ。」
と発言。実際、給与レベルはスウェーデンよりノルウェーの方が高いらしいですね。
また、リーンのFWヨー・インゲ・ベルゲ(19。ウディネーゼからリーンにレンタル中)は一旦モルデに移籍が決まったと報じられたのですが、最後のメディカルチェックで引っかかり、ご破算になってしまいました。ジャンパーズニーの疑いがあったようなんですが、本人に痛みや自覚症状は全くなく、先日のノルウェーU-21代表戦でもフル出場していました(U-21 EM予選、5日クロアチア戦、9日セルビア戦。ともに敗戦でしたが・・・)。
アザール・カラダス(28) ブラン→カシムパサ(トルコ)
トルコ系ノルウェー人のカラダス、待ちに待った“祖国”への移籍となりました。でも「子供の頃からガラタサライのファン」って以前言ってましたけど?(笑)彼の海外移籍はベンフィカ、ポーツマス、カイザースラウテルンに次いで4度目。カシムパサではスタベックにいたクリスティアン・ケラーとチームメイトになるんですね。
ケーシー・ウェアマン(32) フレドリクスタ→リーン
シーズン終了までのレンタル移籍です。ウェアマンは元オーストラリア代表のMF。リーグ最下位のリーンは中盤に欠けていたリーダータイプを獲得し、残留の望みを託します。
ルネ・ニルッセン(33) スタルト→FCコペンハーゲン(デンマーク)
FCKの守護神イェスパー・クリスチャンセンが8月30日のSASリーグ・ブロンビー戦で肘を負傷したため、急遽スタルトの控えGKを獲得。2010年6月末までのレンタルで、買取オプション付きです。尚クリスチャンセンは回復まで約6週間を要する見込み。
またFCKのFWモアテン・ノアストラン(26)はオランダのフローニンゲンへ移籍。フローニンゲンは7月にスウェーデン代表FWマルクス・ベリがハンブルガーSVに移籍したため、その後釜を探していました。
新監督に残留請負人トム・ノールリーを迎えたフレドリクスタ。早速ノールリー流の補強を行ないました。移籍市場締め切り日に獲得が発表されたのは左右両ウィングの2人。共に2012年までの契約です。
アレックス・ヴァレンシア(29) オッド→フレドリクスタ
右SHのヴァレンシアはノールリー監督がスタルトを率いていた時代の“スタルト旋風”の一員。2005年スタルトがリーグ準優勝を達成した年にはVGのリーグ最優秀選手にも選出されています。07年にデンマークのAGFオーフスに移籍。昨年夏からオッドでプレイしていますが、今季の先発出場は12試合のみでいずれも途中交代。再びかつての輝きを取り戻してほしいものです。
マティアス・アンデション(28) ストロムスゴッセ→フレドリクスタ
スウェーデン人MF/FW。SIFでのポジションは3トップの左ウィングでした。
2006年にはアデコリーガで19ゴールを挙げ得点王に輝き、SIFの優勝の立役者となったマティアス。翌年ティッペリーガ昇格を果たした途端、左膝の十字靭帯断裂でシーズンを棒に振るという悲運に見舞われました。去年はもう片方の膝十字靭帯も痛め、19試合2ゴール。今季も怪我からの調整が出遅れて13試合2ゴールと納得のいく成果を残せていません。
怪我で不振のエースストライカーを350万クローネで売却したことをSIFサポーターはクラブの非情なリストラとみなし、強く反発しました。けれどマティアスはこれを否定し、
「フレドリクスタには俺自身が行きたがったんだ。SIFが高額の移籍金を得るのはポジティブなことさ。SIFが俺にフレドリクスタに行くよう圧力をかけたような印象を持たれてるけど、それは完全に間違いだし、誤解だよ。ゴッセは非難されるべきじゃない。」
と説明。そして移籍を決心した理由が“芝”であることを明かしています。
「俺が多くの怪我に悩まされたのは人工芝が主な原因だと思ってる。今は人工芝でのトレーニングは免除してもらってるんだ。
俺はSIFをものすごく気に入ってるよ。でもこの夏、契約延長は得られなかった。だから、より良い契約と確実な起用機会を与えてくれるフレドリクスタはまさに打ってつけなんだ。それに彼らはホーム戦を俺にとって理想的な天然芝でプレイしてるからね。」
今までも事あるごとにサポーターやメディアに自分の言葉できちんと説明してきたマティアス。今後もそのまっすぐな姿勢で、天然芝の上で思いっきり持てる力を発揮してくれるよう願ってやみません。
移籍が成立した一方で、成立しなかった選手もいました。
ローゼンボリはエルフスボリのステファン・イシザキ(27)に600万クローネのオファーを出しましたが却下されています。かつてヴォレレンガに在籍していたイシザキ君、オファーが流れたことに苛立ち、
「僕がサッカーをプレイするのは、サッカーを愛してるからだ。でもキャリアが終わるまでに自分のお金を稼ぐためでもあるんだ。僕はエルフスボリを本当に気に入ってる。だけどノルウェーでの方がずっと良い境遇だったよ。」
と発言。実際、給与レベルはスウェーデンよりノルウェーの方が高いらしいですね。
また、リーンのFWヨー・インゲ・ベルゲ(19。ウディネーゼからリーンにレンタル中)は一旦モルデに移籍が決まったと報じられたのですが、最後のメディカルチェックで引っかかり、ご破算になってしまいました。ジャンパーズニーの疑いがあったようなんですが、本人に痛みや自覚症状は全くなく、先日のノルウェーU-21代表戦でもフル出場していました(U-21 EM予選、5日クロアチア戦、9日セルビア戦。ともに敗戦でしたが・・・)。
by Tore_Tretyakov
| 2009-09-11 23:48
| 09-Tippeligaen